革のトリーツポーチ「MTモデル」製作秘話②
MTモデル製作秘話
ゆきさんインタビュー②
●職人としてこだわった部分はありますか?
「靴製作の技術と経験を生かし、
立体縫製をすることで、
滑らかでスタイリッシュなフォルムを
作り上げました。
またこの立体的な作りにより、
身体への絶妙なフィット感を
生み出せたと思います」
●最後にメッセージをお願いします
「革靴の製作は、革を扱う技術として、
一番難しいなどと言われています。
何故なら、
人の身体に直接触れる状態で
使用されるものなので、
お客さまからは、
履きやすさや履き心地などの使用感を
シビアに求められ、
職人はそれに応えられなくては
いけないからです。
サイズが合っていない靴は歩きにくいし、
足にあたる靴は、
痛くて履かなくなります。
トリーツポーチも、
トリーツの取り出しやすさという使用感、
また、身体にフィットした付け心地が
求められるアイテムです。
靴製作における技術や、経験、ノウハウを、
MTモデルに生かすことができたのではと
思います。
一生もののトリーツポーチとして、
長く使って頂けたら嬉しいです」
かつて動物を狩った人々は、
肉を食べ、脂を搾り、
毛や皮で服や靴や小物を作り、
その命に感謝し、
余すことなくいただきました。
人々が生きていくその中で、
革製品作りの技術は
発展していきました。
ゆきさんは、
私の突拍子もない要望も無理難題も、
うんうんと話を聞いてくれて、
「できない」という言葉を
一度も口にすることはありませんでした。
MTモデルは、
革職人たちに古くから脈々と受け継がれてきた
確かな技術に、
ゆきさん自身のノウハウが加わることで、
形にすることができました。
革製品は、
人類最古のリサイクルとも言われます。
手にして頂いた方には、
革製品が持つ伝統と悠久の時間も
感じて頂けたらと思います(*´∀`)
以上、
MTモデルの製作秘話
ゆきさんインタビュー編でした。
written by nana