MTモデルに使用する豚の革のこと
MTモデルで使う革のこと。
ちょっと深くお伝えしますね^^
MTモデルで使用する革は、
一枚=豚一頭分で仕入れます。
私たち人間も豚も、
皮には、身体の部位によって、
繊維密度の違いがあります。
簡単にいうと、
「硬いところ」と「柔らかいところ」があります。
「硬いところ」というのは、
たとえば背中の部分です。
「柔らかいところ」というのは、
たとえばお腹の部分です。
つまり、「革」とひとことで言っても、
硬いものもあれば、
柔らかいものもあるということ。
ちなみにMTモデルは、
背中部分の硬いところを使っています。
その理由は、
一番強度が高いため、
型崩れがしにくく、丈夫だから、です。
★オンリーワンの色
さて、上述したように、
革の硬さや柔らかさの違いというのは、
その部位の繊維の密度や
厚さの違いから生まれます。
例えば背中は繊維密度が高く、
厚みがありますが、
お腹は密度が低く、薄く柔らかい。
この繊維密度や厚さの違いは、
染色する際に、色ムラや染めムラ、
つまり色の「濃い部分」と「薄い部分」
が出ることがあります。
二枚目の画像は、背中側の革ですが、
よく見ると、
少し濃い色が縦方向に伸びています。
ちなみにこの筋は、
背骨部分にあたります。
★オンリーワンの傷
革に傷はつきものです。
どこかで引っかけたり、虫に刺されたり、
生きていれば、私たちも豚も、
傷はつくもの。
一枚目の画像は、
この豚が生前につけた傷痕です。
これは私の想像ですが、
ちょっとやんちゃな豚さんだと、
傷が多かったりするのかな、なんて思ったり。
★豚の個性をいかしたMTモデル
MTモデルには、こんな色ムラも傷跡も、
あえて個性として捉え、使っています。
だって、色ムラも傷跡も、
生きて活動していたからこそ。
とても自然なことです。
愛犬がこの世に一頭の存在であるように、
革もふたつとして同じものはありません。
MTモデルは、
豚の個性をいかしながら作ります。
ありのままを受け止めて頂けたら嬉しいです
(色ムラや傷跡を、
個性として捉え、使用しますが、
トリーツポーチとしての強度に
問題はありません)
(残った革は、コインケースや
アクセサリーなどの小物として、
余すことなく使っています)