革のこと①
革のこと①
先日、sonomiさんと革作家のyukiさんと、ある革作家さんのアトリエに行ってきました。
その前に、なぜそこに行くことになったのか、書きますね。
先日、田中雅織先生に、中型犬大型犬のトリーツポーチ『MTモデルの試作1号機』をお渡ししました。
そして、感想とご意見をお伺いしました。
先生から返ってきたのは、
「革を使うなら、食肉用で、トレーサビリティがはっきりしているものでないと」
「こういうトリーツポーチを使おうという人は、犬や動物に対しての福祉の気持ちが
強い人たちなんだよ」
*トレーサビリティ=
飼育から加工・ 製造・流通などの過程を明確にすること
先生の言葉にハッとしました。
命への向き合い方を、先生は言っている・・・!
「MTモデル試作1号機の革は、食肉用で、トレーサビリティがはっきりしてる?」
すぐに、革作家のyukiさんに問い合わせました。
その回答は、「おそらくそうであるが、いまの日本の流通の状況からその追跡は難しい」というものでした。
「それじゃダメだ。革で作るなら、食肉用と証明できるものを探さないと。もし探せなかったら、革以外の素材で作ろう」
でも私は、そのことを、
そして自分が思う、革を通した命への向き合い方を、yukiさんとsonomiさんに言えませんでした。
なぜなら、yukiさんは長年革を仕事にしてきた人で、sonomiさんは革製品が大好きな人だから。
ふたりの価値観を否定することになるような気がして、ハッキリ伝えることができませんでした。
モヤモヤすること3日間。
田中先生に電話しました。
革のこと②に続きます。
written by nana