革のこと⑧
革のこと⑧
革のこと⑦の続きです。
今日は革の色のハナシ。
私たちはひとりひとり、性格も違うし、顔も違います。
体質だって肌だって違います。
同じ日本人でも、住む場所や環境、食べ物等が違えば、その差は大きくなり、個性となります。
例えば、東北地方に住む女性と、沖縄に住む女性では、肌に違いが出るでしょう。
私は海近に住んでいますが、サーファーは年間通してよく灼けています。
スポーツが好きな人や身体を使う仕事の人は、読書が趣味の人やデスクワークの人と比較すると、怪我が多いかもしれません。
みんな違う。
それが当たり前です。
だから豚だって同じ。
みんな違う。
そして革の着色は、革の状態に左右されます。
私たちと同じように、豚もみんなそれぞれ違いがあり、同じ存在はいないということは、つまり、その色の出方にも、差が生まれるということ。
だから、サンプルを見て発注しても、同じ色が入荷しないことが多いそうです。
でもそれって、豚が生きていたこと、そして個性があることを教えてくれます。
そして生きていたからこそ、生前つけた傷が残っていたりする。
綺麗な作品を作るには、それは不都合でしかないでしょう。
でも、生きていた証であり、生きていた臨場感が伝わってくる、その痕の、なんて愛しいこと。
私だって、怪我の痕もシミもあります(* ̄∀ ̄)
生きてきたから、ね。
みんなだってそうでしょ?(*・∀-)☆
ありのままを受け入れること。
そんなことも伝えていきたいなと思いました。
written by nana