DLIC.主催トリマー向けセミナー 講師 高橋礼美先生 インタビュー② トリマー脳??
DLIC.主催トリマー向けセミナーの講師のおひとり、高橋礼美さんへのインタビューをお届けしております。
前投稿の続きです。
D「トリミングスクールでは、どんなことを学ぶんですか?」
礼「トリミングスクールでは、犬の毛のカットの技術を主に学びます。つまり、皮膚より上、についてですね。犬の行動や心理については学びません」
D「犬に関わる仕事において、最低限知っておかないといけないことは学ばないんですね」
礼「そう。だから多くのトリマーさんは、脳が「トリマー脳」になってしまっています」
D「トリマー脳、って?!」
礼「トリミング時間、モノの配置(環境整備)、お客様への対応などが、トリマーさんが、トリミング作業を円滑に行うために決まっていくこと」
D「犬主体の考え方ではないってことですね」
礼「最近ではハズバンダリートレーニング(※)が、一気に知れ渡りましたが、間違っておこなっているトリマーさんが多いです」
D「やり方が間違っている、ということですか?」
礼「そうですね、SNS上でそのような動画が見られることが増えたと思います」
D「そうなんですね💦」
礼「あとは自分の作業をスムーズに行うために、ハズバンダリートレーニングをしている方が多いです」
D「やり方だけでなく、なぜ取り入れるのか、ということも間違っているトリマーさんも多いと」
礼「ハズバンダリートレーニングを取り入れることは、学びの一歩としてはとても素晴らしいです。
でも取り組む意味や前提が間違っていると、その先も、間違ったまま進んでいってしまいます。
セミナーでは、ハズバンダリートレーニングの正しい方法、そして何故それを行うのかを理解してほしいと思います」
※ハズバンダリートレーニングとは、トリミング作業の場合、例えば、犬を無理やり押さえつけて爪切りしたりするのではなく、犬が自発的に協力してくれるよう、作業に慣らしていく方法で、犬主体の考え方であり、動物福祉に配慮した方法です。
そしてこれは、犬も、作業する側も、負担を減らすことができます。
インタビュー、まだ続きます^^