DLIC.主催トリマー向けセミナー 講師 田中雅織先生インタビュー② トリマーにハズバンダリートレーニングは必要不可欠、だからこそ
前回に引き続き、DLIC.主催トリマー向けセミナー講師のおひとり、ドッグビヘイビアリスト田中雅織先生へのインタビューの模様をご紹介します。
D「今回のセミナーは、三日間集中コース、ですが、この日数にはどのような意味がありますか?」
先「このセミナーの全体のテーマは、『動物福祉の向上』です。
動物福祉は、科学的に追求していく分野です。
科学的根拠に基づき、できた技術を実践に生かしていく、ということです。
そしてセミナー内容の中心は、『ハズバンダリートレーニング』になります。
ハズバンダリートレーニングをマスターするためには、まずはその機構を理解すること。
そして、理論を理解すること。
それから技術に落とし込んでいきます。
ハズバンダリートレーニングは、本来は三日間で完璧にマスターできることではありません。
それくらい情報量が多いです。
ですから、まずはベーシックなことができるようになるための、三日間。
最低でも三日は必要となります。
ちなみに要領の良い人で、応用力の高い人だったら、そこから自分で発展させることもできます。
そういうプログラムを作りました」
D「三日間の意味が良くわかりました。ではなぜ定員が『5名』と少人数なのですか?」
先「このセミナーは、『なぜハズバンダリートレーニングをやらなければいけないのか?』というところから始まり、最終的には、しっかりと仕事に生かせることができるようにしていきます。
そのためには、実際にハズバンダリートレーニングの練習をしなければいけません。
ですので、ひとりひとり、しっかりと指導していくことを踏まえ、5名としました」
D「つまり講師が手取り足取り指導してくれるということですか?」
先「やるつもりです!」
D「おー!スゴイ!!」
先「しっかりと指導していきたいので。
なぜなら、中途半端な知識で、ハズバンダリートレーニングをしてしまうと、きちんとした筋道が立っていないため、本末転倒になってしまうんですよ。
だから、犬にとって「安全に作業」ができるようになるためには、マンツーマンで教えなければいけない、と思っています」
D「三日間連続での受講となりますが、これはつまり、期間は開けない方が良い、ということでしょうか?」
先「はい、その方が良いです。
なぜなら期間をあけてしまうと、情報が薄れたり、変に試行錯誤したりして、本来の型が変わってしまうと困るからです。
三日間連続して学ぶことで、中途半端な段階で、違う方向にいかなくて済むと思います。
ハズバンダリートレーニングは、できるようになれば簡単なんですよ。
でも、できるようになるまでが大変なんだと、日々教えていると、感じます」
インタビューは、まだまだ続きます!