DLIC.主催トリマー向けセミナー 講師 田中雅織先生インタビュー③ ハズバンダリートレーニングの取り入れ方をトリマーさんに具体的に伝える
DLIC.主催トリマー向けセミナーの講師のおひとり、ドッグビヘイビアリスト、田中雅織先生へのインタビューをお届けしております。
前投稿の続きです。
D「今回のセミナーでは、先生のところで学ばれた高橋礼美さんにも講師をお願いしました。田中先生から見たドッグトレーナーとしての礼美さんは、どんな方ですか?」
先「礼美さんは、犬の扱いが非常にうまいです。犬や、飼い主さんに対する気配りも素晴らしいです。
全体を俯瞰して見ることができるので、適材適所に反応して動けます。
そして、常に冷静です。
もちろん冷静ではない時もあるんですが、側から見たら、完全に冷静に見えるんですよ!
それが良いところだな、と思っています。
動物と向き合う時は、緊張が犬に伝わりづらい、そういう人が良いんです。
D「なぜそういう人が良いのでしょうか?」
先「ギャーギャー騒いだり、いちいち反応したりすると、動物もそれに反応してしまいます。
冷静に、ずっと観ていられる。
冷静さを、保っていられる。
内心、すごく焦っていても、
その場では、堂々としていられる。
そういう人は、動物にとっても安心感がありますよね」
D「とても素敵な方ですね。では、グルーマーとしての 礼美さんはどうですか?」
先「彼女は実際に、十何年もグルーミングサロンを経営しています。
犬のことだけでなく、従業員が働きやすい環境かどうかについても常に考えています。
例えば、従業員の犬を連れてこれるようにしようとかね。
さらにお客さんのことも常に考えています。
ですので、理想的な経営者だと思っています。
そして、私も信頼しています」
D「参加されるトリマーさん、オーナーさんは、経営についても参考になりますね」
先「そこが一番ですよね!
業務の流れや利益、サロンの面積や費用のこと、そして、ハズバンダリートレーニング。
礼美さんは、ハズバンダリートレーニングをサービスの一つとして、トリミング作業の中に組み込み、事業としてやっています。
そこがトリマーさんの一番の課題であり、知りたいことだと思うんですね。
例えば、「この時間で言われたことを仕上げなきゃいけない」という「いけない」をどう外していくか、が大事になります。
礼美さんはそれを実行されています。
実例がありますから、受講者の方からすれば、リアリティが高いですよね。
『現場でこういう事があったらどうすればいい?』という疑問にも、その場で答えることができます。
また、例えば、 店舗の社長さんが受講される場合、自分の店に持ち帰って従業員に教えていきますよね。
それも礼美さんがやってきたことですから、具体的なアドバイスができます。
『現役のトリマー』で『大社長!』兼『ドッグトレーナー!』
一番理想的な講師なんじゃないかと思います。
だから二人で受講者さんに教えていくという意味では、一番ハイパワー!!」
D「最高じゃないですか!!最高ですよねーー!!最高ダッグですよねーー!!!(スタッフ食い気味に興奮)」
先「ハズバンダリートレーニングを取り入れるなら、既存のトリミングサロンの業務を、改革しなければいけないのは確かです。
『じゃあ自分の店舗はどういう風にやろうか?』
そういう疑問に対しても、具体的なアイデアと、ヒントを持ち帰ることができます」
D「犬に携わる違う分野のプロが犬のためにタッグを組む!素晴らしいです!」
インタビューは、まだまだ続きます!